もう5年

すぐ戻れると思っていた家が流された気持ち、わかる?
震災から1カ月して、南三陸の方々が2次避難で加美町に来た時に、後藤さんに言われた言葉です。
アルバムも全部無くなって、この携帯の写真しかないんだと言って笑っていました。
あれから5年
時々、志津川へ後藤さんご夫婦に会いに行きます。
まだ仮設での暮らしですが、去年、「汐だまり」というみんなが集まる家を作りました。
志津川の山の木で作った平屋でロフト付き、高台で正面に海が広がっています。
無くなった写真も、実家や兄弟、知人から頂いて、小さなアルバムになっていました。

あら~ ずいぶんおしゃれだごだ~ と、私
結婚する前は、デパートにお勤めしてたんだよ~ と、自慢げな後藤さん
幼いころの写真、結婚式の集合写真、庭に大きなソテツがあった家、子どもたちの写真
とぎれとぎれに数十枚。
津波がこなかったら・・・・
死んだほうがましと自暴自棄になったことも1度や2度じゃなかったんだよ。
でも、加美町は天国だった~ みんなに親切にしてもらって~ 
去年は、周りに家がなかったのに、何棟も家が完成していました。
道路も、近くの神社もどんどん急ピッチで作られています。
もう少し、もう少し・・・
現在、後藤さんちは、山の木を伐採し製材するのに忙しいそうです。
「汐だまり」の家の次は、3人の子供がいつでも帰ってこられる居場所作りだとはりきっています。
でも、大工さん一人で6軒くらい家を作っているそうで、今年中に新しい家が出来るかは微妙です。
いくら財産を持っていても、一瞬で無くなる・・人の命も、明日はわからない。
私はこの震災がきっかけで、本格的に断捨離を始めました。
できるだけ質素に、シンプルに、気持ちよく暮らすことを心がけています。
周りの人たちを大事にしながら生きていきたいと思います。
そしていつか、あの地震のおかげで、こんなに幸せになったんだね!とたくさん言えるようになりたい。

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